当記事では、今すべてのやる気がなくなったという人へ向けて、「燃え尽き症候群(バーン・アウト)から回復する方法」について解説していきます。
- 今、なんだか仕事や人生がうまくいっていないなと感じている
- 一区切り終えて山場を越えたら、急にすべてのやる気がなくなった
そんな方に向けて、お答えしていきますね。
ぼくは元地方公務員で、適応障害を克服した経験があります。
現在はその経験を活かし、お仕事の悩みを専門として、心理カウンセリング、復職支援などを行なっています。
仕事に対して、なんのやる気も起きなくなりました・・・
回復する方法がありますよ
1. 燃え尽き症候群とは
2. 燃え尽き症候群からの回復の仕方
3. 仕事をやめたいときの転職判断の基準
この記事をみると、「燃え尽き症候群からの回復の仕方」がわかるようになります。
また仕事へのやる気を失っている人は、
「いっそのこと転職したほうがいいのではないか」
と考えている人も多いのではないかと思います。
そういった時の「転職判断の基準」についても解説するので、ぜひ最後まで見てください。
まずは、燃え尽き症候群(バーン・アウト)がどういうものか見ていきましょう。
燃え尽き症候群とは
燃え尽き症候群(バーン・アウト)とは、それまでモチベーションを高く保っていた人が、突然やる気を失ってしまう症状です。
努力に見合った結果が出なかった場合や、逆に大きな目標を達成したことで打ち込めるものがなくなり、何もやる気が起きなくなってしまい、うつ病と似たような状態が出ます。
わたしもゴールデンウィークの後に、燃え尽き症候群になり、結果休職しました
具体的にはどのような症状が現れるのでしょうか。
みていきましょう。
燃え尽き症候群(バーン・アウト)の症状
燃え尽き症候群(バーン・アウト)の症状は、以下のように身体的、感情的、行動的に現れます。
身体的症状
- 慢性的な疲労:休息をとっても解消されない持続的な疲労感。
- 睡眠障害:不眠症や浅い眠り、過眠などの問題。
- 頭痛や筋肉痛:緊張性の頭痛や筋肉痛。
感情的症状
- 感情の鈍麻:喜びや悲しみを感じにくくなる。
- イライラや怒り:些細なことで怒りやすくなる。
- 無力感:自信を失い、無力感を感じる。
- 抑うつ:気分の落ち込みや不安が持続する。
行動的症状
- 仕事の効率低下:集中力が低下し、業務効率が悪くなる。
- 欠勤や遅刻の増加:仕事を休むことが増える。
- 社会的な引きこもり:友人や家族との交流を避ける。
これらの症状が現れた場合、早めに対策を講じることが重要です。
では、次に原因についてみていきましょう。
燃え尽き症候群の主な原因
燃え尽き症候群の主な原因は、下記のようなことが考えられます。
- 過剰な仕事量
- 長時間労働や過剰な業務量により、体力と精神力が消耗します。
- 役割の曖昧さ
- 自分の役割や責任範囲が不明確な場合、不安やストレスが増大します。
- 職場のサポート不足
- 上司や同僚からのサポートやフィードバックが不足していると、孤立感や無力感を感じやすくなります。
- 仕事とプライベートのバランスの欠如
- 仕事が生活の中心になり、リラックスする時間や趣味に費やす時間が不足すると、ストレスが蓄積します。
- 過度の期待とプレッシャー
- 自分や他人からの高い期待やプレッシャーが持続すると、プレッシャーを感じやすくなり、ストレスが増します。
- 個人的な性格特性
- 完璧主義や他人に対する過剰な配慮など、個人的な性格特性も燃え尽き症候群を引き起こす要因となります。
性格特性も影響しているんですね
他人に貢献したいと強く思っている人ほど、燃え尽き症候群になりやすい傾向がありますね
自分を鼓舞してなんとかやってきた人が、がくっとくるのはこういう原因があるからなんですね。
それでは、いよいよ「燃え尽き症候群からの回復の仕方」です。
大事なところですから、じっくり見ていきましょう!
回復方法①:「仕事に期待しすぎないようにする」
「燃え尽き症候群からの回復の仕方」の一つ目は、「仕事に期待しすぎないようにする」です。
例えば、やりがいのある仕事をしたいと思っている人が、誰にでもできるような雑務をやりながら、やりがいを感じようと思っていくら努力しても、それは難しいですよね。
「他人に対して、社会に対して、貢献したいんだ!」
と強く感じている人ならなおさらです。
でも会社などの組織で働く限り、誰かがやらないといけない仕事が自分に回ってくる可能性は十分にあります。
特に人事異動が起きた直後や、新人さんがする仕事というのは、まだ業務の内容や全体像がわかっていません。
だから誰かに直接貢献できる手応えのある仕事というよりも、雑務やマニュアル通りの仕事といった、わかりやすい仕事が多いわけです。
「自分はもっと貢献する仕事がしたいんだ」
「やりがいがある仕事が自分にふさわしいんだ」
上記のような過度の期待をしてしまうと、期待外れの現実とのギャップに苦しむことになります。
だから、どうしたらいいかというと、
「あまりやりがいのない仕事をやることも、そりゃあるよな」
と考えてしまったほうが、現実に即しているわけです。
これは
「現実を理想に近づけるために無理な努力をする」のではなく、
「高まりすぎた理想を、現実に近づける捉え直し」
をしているんですね。
でもどうしても「やりがい」や「承認欲求」を求めてしまうんです
自然にそういう気持ちになるんですね
そういう場合は、「仕事は人生の一部で、全てではない」くらいに思っていると、バランスのとれた受け止め方になると思います。
回復方法②:「仕事以外の時間を充実させる」
では「燃え尽き症候群からの回復の仕方」の2つ目です。
それは「仕事以外の時間を充実させる」です。
燃え尽き症候群から回復するためには、仕事以外の時間を充実させることが必要です。
仕事の充実感を高めたいのにそれ以外を充実させる、ってどういうこと?
「仕事の充実感を高めるなら、仕事のモチベーションを高める必要がある」という思い込みを捨てる必要があります
「意味ある仕事をしたい、人の役に立ちたいと思っている人」ほど、「仕事=人生」だと思っています。
でも先ほど言ったとおり、仕事は人生の一部でしかありません。
仕事だけで、自分を充足させる全てを味わおうとするのが根本的に無理があります。
むしろ、仕事以外のプライベートが充実していたり、楽しいなと思えるからこそ、それほどやりがいを感じられない雑務などの仕事も、
「まあべつにやってもいいか」
と思えるものです。
そうして、日々の仕事を淡々とやった先に、やりがいがあると感じられる仕事が徐々に現れてくるわけです。
ですので、まずは仕事以外の人生を、自然に楽しみましょう。
例えば、もともとやっていた趣味や運動をやってみるとか、少し興味があった新しいことに取り組んでみるなど、なんでもいいです。
もしうまい方法が見つからないというかたは、以前とったこちらの動画を参考にしてもらえると、自分にとって効果のある快行動を思いだして、実践できるようになりますよ。
ここまで、「仕事に期待せず、理想と現実のギャップを埋める方法」や「仕事以外の時間を充実させること」ついて話してきました。
でも、やりがいのない仕事があるということはわかるが、それならばいっそのこと転職してやりがいのある仕事をしたほうがいいのでは
という考え方もあると思います。
つまり転職の判断基準が必要になってくると思います。
次にみていきましょう。
転職の判断基準
たしかに、人生の多くの時間を使う『仕事』は、人から求められていて、自分がいきいきと働ける仕事のほうがいい、
というのは間違いなさそうに思えますよね。
では、「転職の判断基準」は何かというと、下記3つになります。
①「今、焦りや不安がない状態だということ」
②「仕事以外のことで、自分の気持ちがある程度満たされている状態であること」
③「これまで培ってきた経験の中から、自分の長所・短所をしっかりと見つめられていること」
この3つの条件が揃っていれば、転職を検討する準備が整っていると言えそうです。
なぜなら正常な判断能力がない状態で、転職の決断をするのはとても危険だからですよね。
このあたりは、こちらの動画を参照してもらえると、詳しく解説しています。
まとめ
というわけで本日の記事は、以上になります。
今回ご紹介した「仕事への理想と現実のギャップの埋め方」を実践すれば、燃え尽き症候群から回復していくのではないかと思います。
これまで「仕事への理想」を「現実」になんとか近づけようと無理な努力をしてきたあなた!
以下のことを意識していきましょう!
①仕事に期待しすぎないようにする
②仕事以外の時間を充実させる
仕事以外に喜びを見出すことで、逆に仕事に対して自然体で取り組むことができるようになりますよ
ただ、やっぱり独りで実践するのはうまくできそうにないな・・・という方は、ぜひわたしのオンライン心理カウンセリングを利用してみてください。
わたしはお仕事の悩みや心の癖の改善を得意としていますので、必ずなにかのお役に立てると思います。
また毎月5名様限定で「お試しカウンセリング」を実施していますので、カウンセリングがどんなものか試してみたいなあという方は、下記のリンクからご利用ください。
それでは次回の記事でお会いしましょう!