【徹底解説】心を病むメカニズム「病んだ人は◯◯するだけ」で克服【適応障害】

当記事は仕事が辛くてメンタルを病んで休職していますという方「心が苦しくて、今にも病みそうですという方」へ向けて、心を病む原因と柔軟に生きていく方法について解説していきます。

  • なぜ自分が病んでしまったのか、その理由を知りたいんです・・・
  • 結局、メンタル回復するためには何をすればいいんでしょうか?

そんな方に向けて、お答えしていきますね。

メンタルを病むのはなぜなんでしょうか?

心理カウンセラー渡邊

それは「理想の自分像と現実の自分が離れすぎていること」が 1番大きな理由です

この記事でわかること

・メンタルを病んでしまうメカニズム(原因)

・メンタルの回復方法

なぜ、理想の自分像と現実の自分は離れすぎてしまうのか?

それは自分の理想が高くなりすぎたり、理想に固執しすぎているからです。

その結果、心理的柔軟性がなくなって、心や頭がガチガチに凝り固まってしまっています。

ではどうすればいいんでしょうか?

心理カウンセラー渡邊

それは「あきらめること」なんですね

ですので、今回は凝り固まってしまった心を揉みほぐし、 心理的柔軟性を高める方法を解説していきます!

この記事をみると、心を病んだ真の原因を理解し、 柔軟に生きていくことができるようになります

ぜひ最後まで見てください!

ぼくは元地方公務員で、適応障害を克服した経験があります。

現在はその経験を活かし、お仕事の悩みを専門として、心理カウンセリング、復職支援などを行なっています。

>>心理カウンセラー渡邊としかず(詳しいプロフィールはこちら)

まずは「心を病むメカニズム」を見ていきましょう!!

心を病むメカニズム

ロジャーズの「自己一致」

アメリカの心理療法家に、現代カウンセリングの礎を築いたカール・ロジャーズがいます。

ロジャーズは「自己一致」ということを2つの円を描いて説明しています。

人間の「自己像」は、2つの重なった円のようなもので、 人間はいつも「理想の自己」「現実の自己」を持っていると考えました。 「つまりこうありたい」、「こうあらねばならない」という「理想の自己」と 「そうではない」、あるいは「そうはできない」という「現実の自己」との2つでです。

理想の自己と現実の自己が、離れすぎて2つの自己の重なりが少ないと、 問題や悩みが生じます

こうありたい、こうあるべきだと思っているのに、 現実には、そのようになっている部分が少ないからですね。

つまりこの円の重なりが、極端に少ない状態こそが 「メンタルが病んでいる」状態を表していると言ってもいいと思います。

とてもわかりやすいですね!

そして、人が「病んだ状態」から回復していくことは、 この2つの重なりを多くしていくことだと言えます。

「現実の自己」を「理想の自己」へ近づけようと頑張る力(方向Aの力)

ぼくたちは、幼い頃から、しつけや教育の中で理想を持たされ、 その理想像に近づくようにと教えられて生きています。

青年期までは、高い理想を掲げて、 その理想を実現することを課題としながら頑張ります。

仮にこれを「方向Aの力」と名付けます。

「現実の自己」を認識して「あきらめること」により、重なりを大きくする力(方向Bの力)

ところが青年期を過ぎると、人間は、自分を理想に近づけようとするだけでなく、 理想を現実に近づける作業も始めるようになります。

理想に向かって頑張ることで、2つの自己の重なりを大きくする方向とは別に、 現実を認識して「あきらめる」ことにより、重なりを大きくする作業によって、 現実と理想の重なりが多くなり、問題や悩みが少ない状態になっていきます

仮にこれを「方向Bの力」と名付けます。

いわゆる「大人になる」と表現されるものですよね

自己一致がうまく機能している例

自己一致がうまく機能している例を見てみましょう。

例1: キャリアチェンジ

理想: 高校の数学教師になりたい

現実: 現在は事務職

理想を現実に近づける(方向Aの力): 「数学の勉強を再開し、教員資格を取得して高校の数学教師になる」

現実を理想に近づける(方向Bの力): 「数年の努力の結果、やはり教師になるのが難しいと感じ、 教育関連の事務職に転職する」

例2: スポーツ選手の夢

理想: プロサッカー選手になる

現実: 高校のサッカー部でプレイ

理想を現実に近づける(方向Aの力): 「トレーニングを重ねてプロチームに入団し、プロサッカー選手になる」

現実を理想に近づける(方向Bの力):「プロになるのが難しいと感じ、大学でスポーツ科学を学び、 コーチやトレーナーとして活躍する」

例3: アーティストとしての成功

理想: 有名な画家になる 現実: 趣味で絵を描いている

理想を現実に近づける(方向Aの力): 「絵を描き続けてギャラリーで展示し、徐々に知名度を上げて有名画家になる」

現実を理想に近づける(方向Bの力): 「有名になることを諦め、地域のアート教室で教えることに満足する」

ぼくたちは「あきらめることは悪いこと」という教育を受けて、 育ってきました。

だから「あきらめずに努力しないと幸せにはなれない」 と思い込んでいます。

でも、現実と理想をしっかり認識し、 「あきらめること」は、 地に足がついた生き方をさせてくれる、 ぼくらに、なくてはならない技術であると言えます。

このように、ぼくたちは、いつも毎日の生活の中で、 理想と現実の葛藤やずれに出合って生きていると言えます。

今例にあげた、人生の岐路に立つような重要な選択でなくても、「今日中にこの仕事を切りの良いところまで仕上げて帰ろう」 と強く思えば、「方向Aの力」が働き、残業をするでしょう。

もしくは、「今日はこのくらいにして、もし間に合わなければ謝って許してもらおう」 と考えれば、「方向Bの力」が働いています。

このように、僕たちの一生は、理想と現実のズレの認識と、 それを重ねようとする作業の繰り返しだと言ってもいいと思います。

ポイント

「理想の自己」と「現実の自己」が少しずれているのが、バランスのとれた状態

現実の人間は、理想と現実との少しのズレの中で、 努力したり、迷ったり、諦めたりして、 身の丈にあった自分を生きようとします。

これを受けいれるのが強くなることであり、 人間としての成長と呼ぶのかもしれません。

まとめ

本日は以上になります!

今回は、心を病む原因と柔軟に生きていく方法について解説しました。

「生きていく上で、理想を現実に近づける力が働くのは大人として必要なスキル」なんですよね。

その当たり前を、これから改めて少しずつやっていけばいいだけです。

だから「あきらめる」だけで全然違う。

「あきらめる」は仏教用語で「明らかにする」が語源らしいです。

現実をどんどん「明らかにして」いきましょう!

実は、今日お話しした内容を、全面的に支援していこうという仕事が、 ぼくがやっている心理カウンセラーの仕事なんですね。

だから、やっぱり独りで実践するのはうまくできそうにないな・・・という方は、ぜひわたしのオンライン心理カウンセリングを利用してみてください。

わたしはお仕事の悩みや心の癖の改善を得意としていますので、必ずなにかのお役に立てると思います。

また毎月5名様限定で「お試しカウンセリング」を実施していますので、カウンセリングがどんなものか試してみたいなあという方は、下記のリンクからご利用ください。

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また今回の記事の内容を動画でも解説していますので、内容を動画で復習したいという方はぜひみてください。

それでは次回の記事でお会いしましょう!