当記事は「転職を検討している方」や「現在休職中で復職準備を進めている方」へ向けて、「現状維持を脱却して、変化を起こしていく方法」について解説していきます。
- なにか新しいことを始めようと思っていても、なかなか行動を起こすことができない
- 転職をして環境を変えようと思っているが一歩踏み出すことができない
そんな方に向けて、お答えしていきますね。
結局いつも行動を起こせないんです・・・
それは「現状維持バイアスが働いている」証拠です
・現状を保持しようする心理的メカニズム
・現状維持を脱却して、変化を起こしていく方法
なぜ、現状を維持しようとしてしまうのか?
それは「得することと損することを比較して、損をするほうをより重大だと感じる心理」があるからです。
現状維持を続けるととうなるのでしょうか?
自分自身を柔軟に変えていけない人は、 それだけで大きな機会損失を生む危険性があります
ですので、今回は現状維持を脱却して、変化を起こしていく方法を解説していきます!
この記事をみると、失敗を恐れず挑戦できる自分になれます。
ぜひ最後まで見てください!
ぼくは元地方公務員で、適応障害を克服した経験があります。
現在はその経験を活かし、お仕事の悩みを専門として、心理カウンセリング、復職支援などを行なっています。
まずは「現状維持が働くメカニズム」を見ていきましょう!!
現状維持が働くメカニズム
現状維持バイアス
「挑戦して失敗するくらいなら、最初から挑戦しない方がいい」 という心の働き
コインを投げて表が出れば、1500円もらえるけれど、 裏が出た場合は1000円を支払わなければならない。
表と裏が出る確率は、それぞれ2分の1ずつであるとして、 あなたはこのゲームに参加したいと思うでしょうか?
表が出る確率と裏の出る確率は同じなので、 もらえる額の方が多いのであれば、 このゲームには参加したほうがいいですよね。
しかし、実際には多くの人が難色を示すと言われています。
どうしてこのような心理が起こるのでしょうか?
要因としては2つあります。順にみていきましょう。
まずは「損失回避性」です。
次に見ていきましょう。
損失回避性
「損をすることを避けたい」と思う心の働きのこと
行動経済学の分野で「損失回避性」という言葉があります。
読んで字のごとく「損を避けたい」と感じる心の動きのことを言います。
ぼくたちは、得をすることと損をする事を比較したとき、 損をする方をより重大だと感じるんですね。
つまり、得る喜びより失う恐怖の方が強いということです
どれぐらい強いかと言うと、 損をする分のおよそ1.5倍から2.5倍のメリットがあって、 初めて、ぼくたちは損得が釣り合うと感じることが明らかになっています。
1.5倍から2.5倍のメリットで初めて釣り合うなんて、驚きです・・・
次に、もうひとつの要因「保有効果」について、みていきましょう。
保有効果
いちど何かを手に入れると、それが自分の手元に無かった時よりも、価値が高いものであるように感じて、手放す際に抵抗を感じる心理
現状維持バイアスは保有効果が生じる際に特に発生すると言われています。
例えば、車の所有者が自分の車を売ろうとする場合、 買い手よりも高い価格を要求する傾向があります。
所有者は自分の車に対する思い入れや愛着があり、 その価値を高く見積もります
一方で、買い手は市場価値に基づいて価格を評価するため、所有者の期待する価格との差が生じます。
このように、ぼくたちの脳には 「損失回避性」と「保有効果」というアプリが 元々インストールされている、と覚えておいてください。
現状維持バイアスを 克服する方法
「今、現状維持バイアスが働いていないか」と自問する
現状維持バイアスは、人間の思考や癖でしかありません。
癖である以上、無意識に働いてしまってるんですね。
選択する際、本当にどちらが得で損なのかは 感覚だけでは測れないものがあります。
また、そもそも損得勘定だけで、人生の選択を行うこと自体が違っている可能性もあります。
たとえハイリスクだったとしても、自分がハッピーでないと感じ続けているのであれば、現状を変えていくほうがよいかもしれませんよね。
だからこそ無意識ではなく、意識的な選択を 心掛けてみてください。
ゼロベース思考
次に、具体的な思考法をご紹介したいと思います。
それが、ゼロベース思考です。
既成の枠を取り外して考える
何か問題を考えるときに、いつもと同じ枠の中で考えていたり、あるいは世間が作った枠を意識しすぎてはいないでしょうか。
また見えない枠に囚われて、いつの間にかできないと思い込んだりしてないでしょうか。
そのような枠組みの中で答えを見つけようとしても限界があります。
だから そうしたものを、とりあえず外して考えてみることが大切になります。
このような考え方が、「ゼロベース思考」です。
一言で言えば、「自分の狭い枠の中で否定に走らない」ということです
結局、何かができない、行動に移せない! と思うことの1番の発生要因は、「自分自身」が勝手に作っています。
自分には難しいと、最初から既存の枠で考える従来通りの思考では、小さな枠の範囲内で限定的に考えてしまうため、 枠の外にある解決策を見落としたり、最悪の場合は、重箱の隅をつつくように、枠の中の否定的要素を列挙し始めてしまいます。
でも、「もしかしたら枠の外に解決の可能性があるのでは?」と考えることが大事です。
ゼロベース思考では、自分の狭い枠を超えて考えようとするため、解決策を見いだす可能性が高まります。
転職できない理由も、既成の枠の中で、勝手に自分ができない要素を集めていたんですね・・・
それに気づけただけでも違いますよ!
まとめ
というわけで、今回は以上になります。
いかがだったでしょうか?
今回は、「現状維持を脱却して、変化を起こしていく方法」について解説しました。
ぼくたちには「損失の可能性を考慮して、現状を保持しようとしている心理」が備わっているんですよね。
だからこそ、既に手にしているものを持っていない状態であると考える「ゼロベース思考」が必要不可欠な技術になります。
ぜひ実践していってみてください。
ただ、やっぱり独りで実践するのはうまくできそうにないな・・・という方は、ぜひわたしのオンライン心理カウンセリングを利用してみてください。
わたしはお仕事の悩みや転職・復職相談を得意としていますので、必ずなにかのお役に立てると思います。
また毎月5名様限定で「お試しカウンセリング」を実施していますので、カウンセリングがどんなものか試してみたいなあという方は、下記のリンクからご利用ください。
また今回の記事の内容を動画でも解説していますので、内容を動画で復習したいという方はぜひみてください。
それでは次回の記事でお会いしましょう!