【実体験レポ】ぼくが《適応障害で休職》から立ち直った理由

お悩み

☑️ 「休職し始めたが、まったく良くなっていく気がしない・・・」

☑️ 「もう二度と元気に働くイメージが湧かない・・・」

そんな方へ向けて、当記事は「休職からの立ち直り方」について実体験をレポートしていきます。

相談者

休職中に自分を変えようとしていますが、変化を感じられず焦っています・・・

休職カウンセラー渡邊

安心して復職に向け過ごせるように、一緒に考えていきましょう!

この記事でわかること

☑️休職から復職までの流れ

☑実際の体験談

この記事をみると、今後の見通しがわかり安心して復職に向け過ごせるようになれます。

ぜひ最後までお読みください!

ぼくは元地方公務員で、適応障害を克服した経験があります。

現在はその経験を活かし、お仕事の悩みを専門として、心理カウンセリング、復職支援などを行なっています。

>>休職カウンセラー渡邊としかず(詳しいプロフィールはこちら)

どんな最悪な状態もキープすることはできない

まず 前提として、一番重要なことをお伝えしたいと思います。

今日はこれだけ聞いて安心してもらってもいいくらいです。

人生ってだれにでも波があるんです

いいことがずっと続くわけじゃない。その逆もまたしかり。

人生どん底だと思っても、 それさえキープしていくことはできません。

相談者

一生この状態が続く気がしてしまいます。。
じゃあ変化していく兆しはいつ頃出てくるんですか?

休職カウンセラー渡邊

これはタイミングがありますので、後半にお伝えしますね。

ぼくも休職しているとき、 世の中と切り離された気がしました

コンビニにお弁当を買いに行くときに、 街中を歩いている人を見て、 「あの人はきっと働いているんだな、なんか違う世界の人みたいだな」 と世界と切り離される孤独感をいちいち感じていました。

そして、自分が再び働けるようになるなんてまるでイメージできませんでした。

こんな感じで、休職期間の最初のうちは特に、悪いことしか浮かんできませんでした。

閉塞感と不安感でいっぱいという感じです。

仏教用語である「諸行無常」ということばをご存じの方も多いかと思います。

しょぎょうむじょう【諸行無常】

万物はいつも流転(るてん)し、変化・消滅がたえないこと。(Oxford Languagesより)

生じては滅びるのが、ものごとのさだめです。

こんなぼくでさえ今こうして、いきいきと働くことができるようになりました。

休職していた当時のぼくからしてみると考えられないんですが、 実際に起きています。

だから、 「人生のどん底は、絶対に続かないので安心してください」 ということを最初に伝えておきます。

休職から復職までの流れ

まずは「休職から復職まで」について一般的な流れを見ていきたいと思います。

おおまかにいうと次の3つの時期に分かれます。

詳しくは以前とったこちらの記事で解説していますので、ぜひご覧ください。

① 休養期

ポイント

「休養期」はできるだけ「なにもしない」ことを意識して、自分本位でいる

休養期は「なにもしない」ことを意識して、自分本位でいることが大事です。

なぜかというと、 家にいるのに仕事のことを考えてしまっては、休んだことにならないから」です。

相談者

もはや寝ている意外なにもできない、という状態です・・・

休職カウンセラー渡邊

全く問題ありません!
寝たいだけ寝る、休みたいだけ休む、という時期が必要なんです。

休職の目的は「回復すること」「再発しないこと」 ですから、罪悪感を抱く必要はありません。

でも罪悪感を抱いたら抱いたで、それもまた必要なことなのかもしれません。

ぼくも罪悪感は感じてました。

この時期については、「なすがまま」でいいと思います。

そういうことを感じる時期もまた必ず過ぎていきます。

活動期

ポイント

「活動期」は体力の回復や楽しむこと、「適応障害の原因を振り返る」を意識して、少しずつ動き出す時期

少しずつ体力を回復する必要があるのは、想像以上に筋力や脳が衰えているからです。

休養期にずっとベッドの上にいたり、あまり動かずにいると、衰えるのも当然です。 でもまったく問題ありません。

もうひとつは「楽しむ」ことです。

なぜこれが大事なのか?

それは、仕事以外の楽しさや感動といったことが、失われた人生の実感を取り戻すことになるからです。

例えば、カラオケに行ってみるとか、山を歩いてみるとかですね。

休職カウンセラー渡邊

活動期にぼくは「心から好きで、気持ちいいこと」をやることにしました。
この頃には「職場の人に悪いな」と感じることも減ってきました。

最後に「適応障害の原因について考える」です。 これも超重要ですね。

苦しく避けたいところではあると思いますが、これをしないと再発する可能性が高まります。

考えるポイントは人間関係や仕事内容、労働環境、自分の内部要因などです。

心理カウンセリングやリワークを利用するなどして、まずは自分の心の癖に気づくことが大事です。

休職カウンセラー渡邊

ぼくも心理カウンセラーに相談しましたし、リワークにも通いました。
今でもかけがえのない経験になっていると感じます。

なにか行動している自分がいると、自信も生まれやすくなるんですよね。

復職期

ポイント

「復職期」には、「生活リズムを取り戻すこと」や「職場環境調整」、「通勤訓練」をしていく

「生活のリズムを取り戻す」目的は、仕事の時間ペースに慣れさせるためです。

そして「職場環境調整」は適応障害克服の最大のポイントです。

人間関係や仕事内容が、まったく同じ条件でただ戻れば再発する可能性が高いのは当たり前です。

産業医、人事担当、上司と連携し、主治医の意見を踏まえた「自分の希望」をはっきりと伝えることが大事です。

そして復職日のめどが立ったら、最後に「通勤訓練」です。

職場の最寄り駅に行って帰ってくるなどして、自分の心を慣れさせることをおすすめします。

休職カウンセラー渡邊

ぼくはこれをやっていなかったので、復職日当日はゲロを吐きそうなほど緊張してしまいました。

そしていよいよリハビリ勤務をして、問題なさそうであれば正式に復職という流れです。

試し出勤制度(リハビリ出勤制度)
社内制度として試し出勤制度(いわゆるリハビリ出勤制度)を設けている場合、より早い段階で職場
復帰の試みを開始することが出来、結果として早期の復帰に結びつけることが可能となる。また、労働
者自身が実際の職場において自分自身及び職場の状況を確認しながら復帰の準備を行うことが出来る
ため、より高い職場復帰率をもたらすことが期待される。
(厚生労働省「心の健康問題により休業した労働者の職場復帰支援の手引き」より引用https://www.mhlw.go.jp/houdou/2004/10/dl/h1014-1a.pdf)

ここまでで休職~復職のだいたいの流れについては理解していただけたかと思います。

ぼくが立ち直った3つの理由(アクションプランの例)

ここからは 「ぼくが立ち直った3つの理由」について 説明していきたいと思います。

ぼくが実際に行ったアクションプラン

①散歩をする

② がんばらない

③ 相談する

①散歩をする

散歩がメンタルに効くという理由は、 科学的にも証明されていますよね。

「幸せホルモン」であるセロトニンが気分を安定させてくれたり、 身体を動かすことによって食欲が湧き、睡眠の質が良くなります。

他には、自然との触れ合いによってストレスが減ったり。

間違いなく「休職中にやったほうがいいこと」ベスト1位のアクションプランだと思います。

休職カウンセラー渡邊

さらにぼくにとってよかったのは、 「なにかやっている感」があったからなんですよね。

ただ散歩する、という行為であっても、 1日1回散歩すると自分で決めて、 それをやれている、という充実感。

これがなにより「立ち直るきっかけ」を与えてくれました。

休職カウンセラー渡邊

健康な人からみると、めちゃくちゃ小さなことかもしれない。 でもそれでいいんです!

大事なのは過去の自分との比較、自分の変化率です。 と

こんな感じでちょっとだけいつもと違うことをやってみることが大事です。

ささいなことかもしれないけれど、ささいなことでしか人生って変わらないんです。

② がんばらない

2つ目は、「がんばらない」ということをしました。

これは「苦手なことは苦手でいい」、そして「好きなことをやっていい」と認めること。

これがぼくの考える「がんばらない」ということです。

相談者

わたしは真面目で責任感が強く、完璧主義なところがあります・・・

休職カウンセラー渡邊

まさにぼくもこの性質に当てはまっていて、 いつも「無理してがんばりすぎ」ていたんですよね。

適応障害になる人の特徴として、 真面目で責任感が強く、完璧主義というのがあります。

役割を全うすることに集中して、 自分を置き去りにしてしまうんですよね。

休職カウンセラー渡邊

思い返せば、 ぼくも子どもの頃から周りに合わせて、 自分をないがしろにする癖がありました。

まずはそれを認めた上で、「大人になった今はそうしなくてもいいんだ」 という考え方を少しずつ馴染ませていった感じです。

なので、がんばらないというのも、 簡単なことではないんですよね。

でもそこにチャレンジしていくことが、 とっても大切だと思います。

③ 相談する

休職カウンセラー渡邊

これなしでは、ぼくは復帰なかったと思います。 それは「相談すること」です。

なぜかというと、 「自分が一番自分のことをわかっているわけではないから」 なんです。

人は大部分が無意識によって動かされていますが、この無意識の作用によって、 歪んだ考え方や行動をとっていることがとても多いんです。

ぼくもメンタルを病んで以来、上司、心理カウンセラー、家族、友人、心理士、心療内科医など、 様々な人の助言を受けながら、自分自身を捉え直していきました。

休職カウンセラー渡邊

相談によって得た自分とは違う意見から、自分についてよく考えるきっかけを得られた気がします。

自分をより深く知っていく作業って、 骨は折れるんですが、とてもエキサイティングで素晴らしい体験です。

ぼくは休職中、人と話すことを通して自分が生まれ変わったような感覚を経験しました。

心理カウンセラーを目指したのも、 同じように悩む方の 「自分を捉え直すきっかけ」になりたいと思ったからです。

諸行無常だと知ることの大切さ

ここまで「ぼくが立ち直った理由」について、3つ解説してきました。

最後に 「諸行無常」ってすごく大切だと思うのでもう一度お伝えさせてください。

すべてのものは常に変化していく。 気分も同じです。

もし今、どん底で死にたいほどの気分であっても、 その気分でさえ「何もしていなくても」変わっていきます。

休職カウンセラー渡邊

厳密にいうと一見何もしていないように見えても、 何かはしているんです。それはすごくささいなことかもしれないけれど。

今日ご紹介した「ぼくが立ち直るために取ったアクションプラン」は、 その「諸行無常」に通じる行動だったのではないかと思っています。

自然に身を委ねると、 人は変わっていきます。

みなさんも、 そうかもなあ、と少しでも感じて安心していただけたんじゃないかなと思います。

まとめ

本日の記事はいかがだったでしょうか?

早く治らなきゃと思わなくても、人生は勝手に動いていきます。

ほんの小さな行動を起こしてみるだけで大丈夫です 是非、今日の記事を参考にしてみてください。

ただ、やっぱり独りで実践するのはうまくできそうにないな・・・という方は、ぜひわたしのオンライン心理カウンセリングを利用してみてください。

わたしはお仕事の悩みや転職・復職相談を得意としていますので、必ずなにかのお役に立てると思います。

また毎月5名様限定で「お試しカウンセリング」を実施していますので、カウンセリングがどんなものか試してみたいなあという方は、下記のリンクからお気軽にご連絡ください。

>>お試しカウンセリングはこちら

また今回の記事の内容を動画でも解説していますので、内容を動画で復習したいという方はぜひみてください。

それでは次回の記事でお会いしましょう!